シンポジウムの概要 : 技術開発における基礎研究の役割とそのマネジメント : 事例報告および総合的分析と討論 : 第1回年次学術大会報告

概要

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基礎研究の重要性が各方面で指摘されている。しかし同じ"基礎研究"という言葉を用いても、発言者により、その意味内容に違いが有ることが多い。たとえば、科学技術会議で重要であると強調される基礎研究は、"先端的ないし独創的学術研究"を意味しているのに対して、企業の全社的な研究管理者レベルで認識されている重要な基礎研究とは、戦略的な研究開発目標に関する"探索研究"や"長期研究"である。しかしこれとて一様ではなく、"戦略分野の基礎となる技術シーズの発見につながる研究"、"技術開発の独創的なブレイクスルーをもたらす研究"、そして単に"技術開発を支える異分野の研究"などという異なるイメージで語られている。本シンポジウムでは、企業の技術開発における基礎研究に話題を絞り、研究開発の成功事例10ケースをとりあげ、これらの事例に即して、(i)基礎研究の概念の整理、(ii)技術開発における基礎研究の役割の分析、(iii)基礎研究のマネジメントのあり方、を中心にして議論を深めることを意図した。会は、1.趣旨説明と問題提起、2.事例報告、3.総合的分析と討論の順序で進められた。
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