ヤクシマカラスザンショウについて
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概要
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ヤクシマカラスザンショウはカラスザンショウZanthoxylum ailanthoides SIEB. et ZUCC.に近縁な、屋久島に固有の高木である。カラスザンショウに比べ、葉の羽片数が5-7対と少なく、下面が緑色を帯びること(カラスザンショウは粉白)、花序が小さいことから従来カラスザンショウの変種(SUGIMOTO 1961, HATSUSIMA 1976)、または品種(HAYASHI 1969)として扱われてきた。しかし葉は全体に赤みを帯び、細脈が違うこと、花序の蓋葉が小さいことなど異なる点が多い。また、屋久島にはカラスザンショウも分布しており、一部では同所的にせいいくしていることからも別種とするのが適当である。学名をZanthoxylum yakumontanum (SUGIMOTO) NAGAMASUとして発表する。
- 日本植物分類学会の論文
- 1986-12-25
著者
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- 山崎 敬 : 『A Revision of the Genus Rhododendron in Japan, Taiwan, Korea and Sakhalin(英文)』. A4版, 1996年10月1日発行, v+179pp. with 2 colour plates, 津村研究所, 5, 000円(消費税込, 送料380円).
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