1206 EVM を用いた進捗管理とそのポイント
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概要
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わが国におけるアーンド・バリュー・マネジメント(EVM : Earned Value Management, 以下EVMと記す)も政府報道発表の「情報システムに係る政府調達府省連絡会議の設置」(2002年4月22日付け)で政府系ITプロジェクト調達においてEVM適用の検討が報告され, 漸くEVMの活用に向けて動き出した。一方, 米国においては古く, 1960年代のNASAやミサイル関連のプロジェクトで産声を上げた後, 1967年には既に米国防省調達規則DoDに規定され, その後1996年には, 米国行政管理予算局ではEVMの使用を義務付ける等, 最も標準的な進捗管理技法として定着している。EVMの効果としては, 1997年の米国政府の「調達改革報告」で「EVMSでコスト・オーバーランなし」と発表され, その効果が実践の場においても証明されている。それでは, このEVMを実際のプロジェクトにおいてどのように適用すれば, 進捗評価の精度が向上し, その結果, 質の高い進捗管理の実施が可能となるのであろうか。また, システム構築に適用するに当って, その適用方法や手順, さらにEV分析自体の分析結果の評価においてどのようなホイントや考慮点があるのであろうか, 本当にそんなに効果的であるのか等の疑問が生じるのではないだろうか。そこで, 本論文では, プロジェクトマネジメントの初学者から経験者の方までを対象として, プロジェクト管理の品質と生産性の向上を願い, EVMを用いた進捗管理とそのホイントについてEV分析の評価方法を含め述べている。本論文が, プロジェクトマネジメントのコンヒテンシーの向上, およびこれによってもたらされる成功裡なサービス・インに寄与できれば幸いである。
- プロジェクトマネジメント学会の論文
- 2003-03-11
著者
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