汎化履歴にもとづく予測インターフェースの拡大
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概要
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ユーザーの操作履歴から得られる依存関係を利用する予測インターフェースにおいて,履歴に現れたことのない新しい対象の取り扱いを予測する方法を提案する.依存関係にもとづく予測インターフェースは,ユーザーの意図を予測するのに有効であるが,予測範囲が一度取扱った対象に限られるという難点があった.われわれの方法では,ユーザーの操作の履歴として,操作そのものとは別に対象について相対化された操作を同時に記録する.新しい対象に関する操作を予測をする時は,古い対象をもとに仮の予測を行ない,その予測を相対化したのち新しい対象に関するものとして絶対化する.この方法により,新しい対象についても,古い対象についての一連の操作手順を応用して予測することが可能になった.この方法を用いてUNIXのファイル操作コマンドに対する予測システムDmakeの予測領域を拡大した.われわれの方法は一般的であり幅広い応用が期待される.また「説明にもとづく学習」のアプローチに関係している点で理論的にも興味深い.
- 日本ソフトウェア科学会の論文
- 1997-11-17
著者
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