項記述単一化に基づくProlog
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概要
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論理型言語TDPrologとその処理系について述べる.TDPrologはSLD導出を行なう述語を,ゴール節の最左述語だけでなく,単一化を行なう項記述の述語から選択する.項記述は拡張した項であり,項と述語の組で表現する.項記述を含む確定節の宣言的意味は項記述の述語を確定節の本体側へ移した確定節として与える.項記述の手続き的意味は項記述単一化によって与える.項記述単一化は拡張された単一化であり,項記述が具体化された項と単一化する時に限り項記述の述語を実行する.このため項記述の述語の実行は遅延され,単一化駆動で実行される.関数項は項記述の特殊な場合であり,関数的な意味をもつ項を表現する.関数項に関する書換規則を定義することができる. TDPrologの処理系をPrologの上で実現した.実現方式はTDPrologのプログラムをPrologのプログラムへ変換するコンパイル方式である.コンパイル方式を用いることによってPrologの機能を完全に提供することが容易になる.またPrologへコンパイルしたプログラムをPrologのコンパイラに通すことで高速実行が可能である.TDPrologのコンパイラは項記述に関するモード宣言を処理し,コンパイルの最適化を行なう.コンパイル方式はデバッグ情報が失われる欠点がある.しかしTDPrologではPrologの表示機能の拡張機能を利用し,コンパイルド・コードであってもソースコードのイメージでデバッグできる.
- 1991-11-15
著者
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