急性期破裂脳動脈瘤の治療 : 血管内治療を第一選択にして
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概要
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現在の脳動脈瘤に対する治療のゴールドスタンダードは開頭クリッピング術である. 特にテント上で, 術前グレードの良い動脈瘤の術後成績および長期予後は良好で, 本邦では開頭クリッピング術を第一選択としている施設が多い. そして, 開頭クリッピング術でアプローチ困難な部位の動脈瘤(内頸動脈の眼動脈部, 海綿静脈洞部や後頭蓋窩の動脈瘤など), くも膜下出血重症例, 全身合併症を有する患者, 高齢者などがGuglielmi Detachable coil(GDC)による血管内治療の対象と考えられている. 一方, 動脈瘤の血管内治療は, 手術侵襲がより少なく, 術後管理が容易で, 脳血管攣縮の評価もしやすいなどの利点があり, この治療法を第一選択にする施設も増えてきている. 2002年に発表された, いわゆるISATは, 両治療法の比較に関して衝撃的な結果であった. GDCは, 1991年Guglielmiらにより脳動脈瘤の塞栓用に開発されたプラチナ製のマイクロコイルである.
- 日本脳卒中の外科学会の論文
- 2004-07-31
著者
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