2B03 国際標準化政策の動き
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概要
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冷戦の終結、WTOの成立、欧州の統合、アジア諸国の急速な経済成長等を背景に、世界経済の枠組みは近年劇的に変化してきた。我が国においても、経済のグローバル化と大競争の時代を迎えて、「グローバルスタンダード」を巡る議論が盛んであり、こうした環境下にあって、工業標準を巡る国際環境も大きく変容してきている。しかしながら、従来の我が国の国際標準化活動への取組がこうした急激な変化に十分に対応できていたかと考えると、分野によって差はあるものの答えは総じて悲観的なものとならざるを得ない。「手遅れ」となる前に、抜本的改革を図るべきであろう。日本工業標準調査会は、97年11月、新しい国際標準化政策のあり方を提言した。この提言を受けて通商産業省は、この2年間様々な政策を実施している。しかしながら、現状の欧州と比して大幅に遅れた国際標準を早急に強化し、キャッチアップするためには、明確な目標及び明確な計画が必要である考え、我々は、有識者で集まり、2005年までに、ISO/IECにおける我が国の幹事国引受数の倍増(42→約80)、国際企画提案数の倍増(30→約60)とする「国際標準倍増計画」を検討している。このような考えは、産業界においても認められつつあり、99年3月から検討を行っている「産業競争力会議」においても議論が行われることが期待される。
- 研究・技術計画学会の論文
- 1999-11-01
著者
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