職場小集団活動の再検討 : その人材育成機能を中心に
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概要
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日本の職場での仕事の進め方としては、「集団仕事」がその特徴として指摘されてきた。しかし、仕事の進め方は、「集団仕事」から「個人仕事」へ大きく転換している。この転換については、結果として、育成者の不明確化や職場全体で先輩が後輩を育成するという雰囲気を希薄にすることも明らかになっている。希薄化については、日常の職務遂行に直接関わるレベルよりも、むしろ、"将来のことを考えて"といったレベルでの希薄化に留意する必要があろう。一方、職場小集団活動に眼を転ずれば、そこでは、テーマの設定如何により、日常の職務をこえた領域での活動可能性や、あるいは、リーダーシップの発揮が要請されたりもする。従来、職場小集団活動は、"コストダウン"や"業務の効率化"等の「有形効果」に傾斜した活動スタイルであったことは否めない。仕事の進め方が大きく転換しようとする時、人材育成機能等、「無形効果」に改めて注目する必要があるように思われる。
- 日本経営教育学会の論文
- 2003-10-24
著者
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