ガバナンス概念とコーポレート・ガバナンス論の検討
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概要
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コーポレート・ガバナンス問題を論じるにあたり、これまであまり考慮されなかった「ガバナンス」の概念について検討してみると、日本語訳のように「ガバナンス=統治」として把握するには必ずしも十分でないことがわかった。また、さまざまに論じられるコーポレート・ガバナンスの議論次元として、「制度論」、「実態論」、「規範論」の区別をとりあえず意識して論じることが必要である。さらに、コーポレート・ガバナンスは法制度の設計によって完結する議論ではなく、実態論の立場を重視することが必要であり、その把握の仕方として、コーポレート・ガバナンスにおける「比較」、「形成」、「機能」を明らかにする作業が求められると考える。
- 日本経営教育学会の論文
- 2003-10-24
著者
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