非営利組織における事業領域の評価と決定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
21世紀を前にして、わが国でも特定非営利活動促進法(NPO法)が成立するなど、非営利組織の活動が注目されてきた。その健全な発展のために、非営利組織の存在意義を20世紀産業社会の歴史のなかで確かめることが必要である。そして、それぞれの組織がそれぞれのミッションを機軸としたマネジメントにより、成果を達成していくことが必要である。本報告では、そのような認識のもとに、非営利組織の事業領域の評価と決定という戦略的課題に対して、「ミッション-経済ポートフォリオ」を提出する。従来看過されがちであったミッション達成尺度を設定し、さらに経済尺度を組み合わせることによって、事業の位置づけをしようとするものである。そのことによって、組織の現状を客観的に把握し、複数の事業をもつ組織においてはその組み合わせを考察することになる。組織はミッションに基づき、自らの事業領域で卓越した貢献をするという戦略的課題を達成しなければならない。
- 日本マネジメント学会の論文
- 1999-06-25