実践経営学の方法 : 山城先生、雲嶋先生、ドラッカー教授の場合
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概要
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山城 章 先生により提唱された「実践経営学」から関連づけられる他の論者と比較する。「実践論的経営学」を目指した雲嶋良雄先生は、実践性と科学性に関する経営管理学と経営経済学の傾向と反省を考察して、歴史的・社会的発展下で一義的明確化された企業目的の基に、全体状況的思考方法も適用しながら、合理化をめざす生産管理と人間化をめざす狭義の労務管理との二重構造の中に、各種の技術と理論を関係づけ体系化された。企業目的や労務管理の考察は、実践経営学にも取り込む必要があろう。『経営の実践』を著わし実践的経営論を展開したドラッカーは、初期には三重的企業論を提示し、世界各地の経営の実践と理論を参考にし、経営学者と経営者・従業員の分業と協業による経営学の構築を提唱している。経営学構築法や実践の意味や経営体の統治面・社会面や経営者を指導することや日本的経営の良い点などに関する考察は、実践経営学にも取り込む必要があろう。
- 日本マネジメント学会の論文
- 1999-06-25
著者
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