企業の環境管理とPRTR法 : 化学工業を中心として
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概要
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近年、化学物質管理の流れが法的規制から企業の自主管理に任せる方向に急速に変化してきている。世界45カ国の化学工業協力は、1985年より化学企業の自己決定、自己責任の原則に基づいて「環境負担がより少ない製品の」研究開発、製造、流通、使用、最終消費・廃棄にいたる化学物質の全ライフサイクルの健康・安全を含めたレスポンシブル・ケアと言われる総合的な環境管理を推進している。化学企業の自主的な環境管理を側面からサポートする形で、国家単位の環境保護のため我が国では全産業を対象としたPRTR法(特定化学物質の環境への排出量の把握及び管理改善の促進に関する法律)が2001年1月より施行される。今後、化学工業の自主的な環境管理とPRTR制度により、企業のアカウンタビリティとして情報公開をするとともに、企業のリジティマシーを社会に理解してもらうためにリスクコミュニケーションが、環境管理を実践する企業の課題となろう。
- 日本経営教育学会の論文
- 2000-10-28
著者
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