分社経営の戦略的意図と経営資源構築のメカニズム
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
会社が分離設立される現象(分社化)は、これまでも日本の企業に多く見られたが、より円滑に分社化が導入できるよう一連の制度が整備されたことによって、最近では、さらに多くの企業が分社化の導入を検討したり、実際に採り入れるようになってきている。分社化導入の狙いは、主に業績不振に伴う人員削減の受け皿企業としての分社化や、本体を縮小し効率化を図り収益性を高めるための分社化などであり、いずれの場合もその本質は競争優位性を確保したいためである。しかし、企業にとって分社化は、果たしてどのようなメリットがあるのであろうか。例えば、パワーの分散や経営資源の減少に直接結びつかないのであろうか。本研究の目的は、これらの疑問を検討するとともに、資源ベースの観点に基づいて、分社経営の戦略的意図と経営資源構築のメカニズムを明らかにすることである。
- 2001-10-05