対消費者アウトソーシングビジネスの経営に関する一考察 : 対事業者アウトソーシングビジネスとの比較研究
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概要
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本研究では、女性の社会進出、高齢世帯の増加などを背景として成長が嗣待される対消費者(BtoC)アウトソーシングビジネスについて、清掃代行サービスを例にとり対事業者(BtoB)のそれと比較することで、その特性と経営のあり方を導出することを試みる。対消費者アウトソーシングビジネスは、対事業者ビジネスと比べ(1)内部遂行の代替性が強い、(2)客単価が低い、(3)市場が細分化している、(4)柔軟なサービスが要求される、(5)外生化へめ抵抗力が強い、(6)フリンジサービスが重視される等の特性があることがわかった。対消費者アウトソーシングビジネスの成長に向けた戦略の方向としては、その成長段階に応じて、第I段階では専門サービスを入り口とする抵抗力の低減と固定客化、第II段階では固定客に対する潜在ニーズヘのアプローチとサービスの総合化による事業拡大、が重要であると示唆された。また、成長に合わせた人材育成戦略のシフトが必要である。
- 日本マネジメント学会の論文
- 2001-06-22
著者
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