日本企業におけるMBA派遣制度の研究
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概要
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本研究は米国MBA派遣制度の日本企業に果たす人材開発上の役割を明らかにすることが目的である。米国MBA派遣制度の現在までの長期にわたる継統理出を探るために米国MBA派遣制度の構造の明確化、企業側の米国MBA派遣制度に対する意図と派遣MBA側の米国MBA派遣制度に対する認識の間の意識ギャップの明確化、派遣MBAの帰国後の活用が「なされている」企業と「不十分である」企業の差の明確化の3点を研究課題としている。米国MBA派遣制度がスタートした50年代から現代まで、長期間継続されてきたことにより、MBA人材の継続的な少数供給による国内向け中間管理職の育成、MBA人材の長期的な蓄積によるグローバル・スキルの発揮、MBA人材の退職の防止に適切なグローバル型という3点のメリットを生み出し、その結果、米国MBA派遣制度は日本企業に対し、グローバル・マネジャー予備軍の育成というグローバル人材開発の一端を担うに至っている。
- 日本経営教育学会の論文
- 2001-06-22