プラウノイ園における雑草の総合的防除法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大規模なプラウノイ園(1,120ha)における効率的・経済的雑草防除法を確立するため, 若干の基礎試験を実施した.その結果は以下の通りであった.2年生以下のプラウノイ幼木園における雑草防除法は, 雨季の初期(1989年5月下旬)に畜力耕耘と人力小器具による機械的除草を行い, その後マメ科被覆作物, Calopogonium mucunoidesを播種・栽培して雑草との競合による耕種的除草を実施した.3年生以上のプラウノイ成木園における雑草防除は, 雨季の初期(1989年5月下旬)から終期(1989年11月下旬)にかけて以下のような処理を3回繰り返した.一般雑草が約20cmの高さに出揃った頃, グリフォセートをヘクタールあたり1.4kg, さらに防除困難な雑草については3.3kgを茎葉処理した.以上の試験結果から, 大規模なプラウノイ成木園における雑草防除法として, 次のような総合的防除が最善の方法と思われる.初めに, 雨季に雑草が約20cmの高さに出揃った頃, 防除剤による化学的除草を実施する.次に再び雑草が約20cmの高さに出揃った頃, 畜力耕耘と人力小器具による機械的除草を実施し, 完全除草後マメ科被覆作物を播種・栽培して雑草との競合による耕種的除草を実施する.最後に, 乾季にプラウノイ樹の自然発火の防止も含めて, 畜力耕耘と人力小器具による機械的除草を実施する.
- 日本熱帯農業学会の論文
- 1993-03-01
著者
-
松永 英輔
タイ三共株式会社プラントバイオテクノロジー開発研究所
-
ドメトン チャチャイ
タイ三共株式会社プラントバイオテクノロジー開発研究所
-
プーンサワット セェークサン
タイ三共株式会社プラントバイオテクノロジー開発研究所
関連論文
- タイ国のプラウノイ栽培園に発生する根腐れ症状とクロコサビイロコヤガ幼虫の防除試験
- タイ薬用植物プラウノイ樹木の栽培に関する研究
- プラウヤイ台木樹プラウノイの生育特性について
- タイの薬用植物Plau-Noi樹(Croton sublyratus Kurz)の栽培化に関する研究
- プラウノイ園における雑草の総合的防除法
- タイ薬用植物 プラウノイ樹木の剪定法および収穫法に関する研究
- タイ薬用植物プラウノイ樹木の好適生育環境に関する研究