遮光条件下におけるリョクトウの生長・収量の品種間差
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概要
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イネ科作物との間作のために,バングラデシュにおいて最も適したリョクトウ品種の選定を目的として,ポットを用いた種々の遮光条件下で生長・収量を調査した.実験は野外において4段階の光条件(100,75,50,25%)で,6品種(Kanti,BARI-mung-3,BARI-mung-4,BARI-mung-5,BU-mung-1, BINA-mung-5)を用いた.種子収量はKanti,BARI-mung-3,およびBARI-mung-4が全ての光条件で高かった.種子収量は収量構成要素のうち,個体あたり莢数との相関が最も高かった.遮先条件下では個体当たりの莢数は減少するが,その減少率は高収量を得た3品種で小さく,他の3品種で大きかった.収量構成要素の莢あたり種子数と100粒重は遮光による減少は少なかった.高収量を得た品種はいずれも莢形成期の単位RGR当たりの莢数が他の品種よりも大きく,高収量品種の莢生産効率が高いことが示された.莢数が少ない品種は100粒重が大きい傾向があり,遮光による莢数の減少は収量低下に強く関係することが分かった.25%の光条件下での収量低下率は高収量品種で51〜56%であるのに対して他の品種は68〜75%であった.よってトウモロコシのような草高の高い作物との間作に適したリョクトウ品種は莢数が多く,かつ100粒重が小さいKanti,BART-mung-3およびBARI-mung-4のような品種であることが分かった.
- 日本熱帯農業学会の論文
- 2003-03-01
著者
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広田 修
九州大学熱帯能楽研究センター
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AHMED Faruque
九州大学熱帯能楽研究センター
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山田 洋
九州大学熱帯能楽研究センター
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RAHMAN Md.Abiar
BSMRAUアグロフォレストリー学科
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広田 修
九大熱農研センター
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