トウモロコシとマングビーンの間作における収量, 光合成及び群落構造
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究はトウモロコシとマングビーンの間作における増収効果をおもに光合成, 群落構造および物質生産の面から調べたものである.トウモロコシとマングビーンの単作区, そして間作区としてトウモロコシ粗植区, 標準区および密植区の3段階にマングビーンを間作し計5区を設けた.子実収量はトウモロコシ単作で480g/m^2,間作でトウモロコシ収量は160〜220g/m^2であり間作区間には有為な差はなかった.一方マングビーンは単作およびトウモロコシ粗植の間作で60〜83g/m^2で他の区よりも多収であった.土地利用効率(Land equivalent ratio)はトウモロコシ粗植区が1.39で最も高く, 標準区および密植区では1.0以下であった.トウモロコシ標準区と密植区では生育の前半の乾物生産は旺盛であったが, 生育後期の生産は低下した.群落の吸光係数はマングビーン単作が1.40,トウモロコシ単作は0.388であり, 間作区は0.445〜0.568でトウモロコシ単作により近い値であった.個葉光合成速度はトウモロコシ粗植においてトウモロコシおよびマングビーンともに単作区の値に近いかそれ以上の値を示した.
- 日本熱帯農業学会の論文
- 1995-09-01
著者
関連論文
- 遮光条件下におけるリョクトウの生長・収量の品種間差
- TDR法による多孔質体内水溶液の電気伝導度測定に関する基礎的研究
- 側面開放ビニールハウスにおける蒸発散 : ボーエン比法の適用
- 36 間作条件と根粒菌の接種がマングビーンの窒素固定と生長に及ぼす影響
- バングラデシュ国の農業普及について
- 遮光条件下でのマングビーンの生育特性における品種間差
- フラクタル生長モデルによる根系の形態形成
- Influence on Water Status, Photosynthesis Rate and Plant Growth of different Temperatures and Water Regimes during Pod Formation Phase of Mungbean
- トウモロコシとマングビーンの間作における収量, 光合成及び群落構造
- 海外視察報告バングラデシュ国における農業大学院(IPSA)の紹介
- 43 大豆群落構造のコンピュータによる記述
- 28 ダイズの成熟整合性に及ぼす温度の影響
- マングビーン根粒から分離したBradyrhizobium属細菌九州分離株の菌体脂肪酸分析による性状比較(2002年度大会一般講演要旨)
- マングビーン間作における根粒細菌の窒素固定と植物成長に及ぼす影響(2000年度大会一般講演要旨)
- 東南アジアにおけるイネ紋枯病菌の多様性に関する研究 : (1)九州及びヴィエトナム分離菌の性状比較(2001年度大会一般講演要旨)