次世代3.3V駆動MUSEデコーダ信号処理LSIの開発(<論文小特集>MUSE・EDTV)
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概要
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我々は, 第3世代のハイビジョン受像機に対応すべく, 画質改善と低消費電力化の提案を盛り込んだ3.3V駆動MUSE LSIチップセットを開発した.画質改善としては, 主に次のような改善を行った.低C/Nの環境下においても, ハイビジョン受像機として高画質を維持するため, フレーム内挿時に深くノイズリダクションをかける必要がある.しかしMUSEシステムにおいては, ノイズリダクションにIIRフィルタを用いるため, 動画部分に尾引きが生じる問題があった.この問題を解決する一手法を提案した.また, 静止画フィールド間内挿に5ライン, 7タップの2次元フィルタを採用するとともに, ベクトル補正を行うこととした.その他, 第3世代として要求されている, 回路基板製造時の問題を解決し, チップ数の削減による低価格化を盛込むことによって, 低価格ハイビジョン受像機の普及の一助となることを目的とした.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1994-12-20
著者
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矢口 宏一
日本テキサス・インスツルメンツ
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角田 潔
日本テキサス・インスツルメンツ
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稲守 真理
日本テキサス インスツルメンツ
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大段 智志
日本テキサス インスツルメンツ
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森 千秋
日本テキサス インスツルメンツ
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福原 康二
日本テキサス インスツルメンツ
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稲守 眞理
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社画像情報システム開発部