カラースキャナの分光特性の間接的推定と測色的評価
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概要
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カラー画像処理システムの入力部として, スキャナの色分解フィルタの設計は重要である.測色的な色再現を目的とするシステムでは, スキャナの3色分解系は原画の測色的な三刺激値を正しく伝達することが要求される.しかしながら, 実際の装置の色分解特性は, 種々の構成要素の分光特性を総合して得られるもので, 製作後の装置については, その総合特性を直接分光測定することが容易でないために, 測色的な評価が充分に行われないまま使用されていることが多い.本論文では, 分光器などを用いることなく, スキャナの3色分解信号を外部から観測するだけで, 間接的に内部の分光感度特性を推定する方法を論じ, 実際のスキャナの測色的評価に適用した実験結果を報告する.筆者らのスキャナでは, 測色係数q≃0.9が得られ, ほぼ満足すべき特性をもつことが確認された.本方法は, フィルタ設計ミスの修正や製品の検査に有効である.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1987-03-20
著者
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