擬似雑音法による階調平滑化効果
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概要
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ハードコピーの高画質化にとって, 滑かな階調再現は最重点課題である.階調数が少い場合や階調に不連続な飛びがあると, 偽輪郭の発生により著しい画質劣化が生じる.本論文では擬似雑音法による偽輪郭対策を取り上げ, 階調平滑化作用と雑音電力分布の解析を行った.具体的なハードコピーの特性例を参考として, 階調の局所的なひずみをジャンプモデルで表し, その平滑化作用を明らかにした.また視覚上有害となる低周波の雑音スペクトルに対して, これを高域へシフトさせる作用をもつ交番型擬似雑音法を提示し, 雑音分布の改善効果を示した.通常の擬似雑音法では平滑化作用と引換えにランダム雑音が目立つが, 交番型では空間的な規則性が付与され雑音電力の高域集中性が良くなるので, 雑音を押えて平滑化効果を引出せる.実際の描画システムに適用してその有効性が確認されている.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1986-11-20
著者
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