二次電子増倍器付小形蓄積管
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概要
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格子制御方式の信号変換形蓄積管を小形化し, 蓄積部の背後に二次電子増倍器を備えた蓄積管を試作した.読取り信号が二次電子増倍器で10^4倍くらい増倍できるので1mA程度の出力電流が得られる.同時に出力容量が小さく約3PFなので, 記録した画像を再生するのにはきわめて簡単な増幅器ですむ.また, 小さい読取りビーム電流でも動作するので, イオンスポットによる画像の劣化がきわめて少なく, 2時間以上読取り続るけことができ, 信号対ノイズ比も良好である.この蓄積管の応用としてはテレビ画像の記録や狭帯域伝送, あるいはオシロの波形の記録などが考えられるが, 管自身が小形で回路も簡単化できるので, 非常に小形の装置にまとめることができる.一つの応用例として, シンクロスコープのアダプタとして波形の記録装置を作った結果では, 最大書込み速度10km/秒で10時間以上再生し続けることができたが, この値はさらに向上できるものと思われる.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1962-11-01
著者
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