動き補償フレーム間・フレーム内適応予測とエントロピー符号化(<論文特集> 高能率符号化技術とその応用)

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概要

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動き補償フレーム間予測は, 静止画はもちろん動画像に対しても符号化能率が非常に高いが, 実用化装置に適用する場合には, 動き補償範囲を超える速い動きや画像の内容が大幅に変化するシーンチェンジにも対応できるように工夫が必要である.検討の結果, 周辺の符号化ずみの画素についての情報をもとに, 画素単位で動き補償フレーム間予測とフレーム内予測のいずれか一方を適応的に選択する.この2予測を組合せた時に期待できる最大の符号化能率を実現する適応予測が得られた.また, この適応予測より発生する予測誤差と動ベクトルの能率の良い符号への変換もまた重要であるが, ゼロが連続する時にはその長さ(ラン長)を, ゼロでない時には個々の値を不等長符号にて表現することにより, 簡潔であるにもかかわらず理論的限界にほぼ等しい符号変換が可能となった.
社団法人映像情報メディア学会の論文
1985-10-20

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