信号状態に基づいた自動車電話用ファクシミリモデムの制御方式
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概要
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自動車電話用ファクシミリの受信性能を改善するために, 受信側ファクシミリモデムの動作を制御する方式を提案する.本方式は, 主に伝送信号が無線伝送路で受けるフェージングに起因した外乱を, 検波後の電話帯域の受信信号より検出し, この外乱区間において等化器, 搬送波再生, タイミング再生などの受信側モデムの動作を補償することで再生画像の劣化に低減するものである.外乱区間検出の評価尺度として, モデム等化器より計算される誤差の短時間平均値と等化器のセンタタップと次タップとの係数比の差分値を導入し, この評価尺度でモデムの動作を制御した.そして, この検証のため計算機上にファクシミリシミュレータとチャンネルシミュレータを作り, 従来方式と本方式とを比較した.この結果, 外乱に対応する制御信号が的確に検出でき, しかも, これらの信号によりモデムの制御が着実に実行されて, 画像欠落が低減できる本方式の有効性が確認できた.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1991-08-20
著者
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春日 正男
(株)リコー研究開発本部情報通信研究所
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内山 博喜
(株)リコー研究開発本部情報通信研究所
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山田 邦博
株式会社リコー 中央研究所
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内山 博喜
株式会社リコー 研究開発本部 中央研究所
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春日 正男
株式会社リコー 研究開発本部 中央研究所
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