IS & T/SPIE's Symposium on Electronic Imaging : Science & Technology'94参加報告
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概要
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当会議は, 1994年2月6日〜10日に米国カリフォルニア州サンノゼで開催された.発表は, 以下に示す6つの分野(セッション数/発表件数/日本からの発表割合)が並行して行われた.発表総件数は約650件であり, 展示会を含めた参加者総数は約2200名であった.ここでは, 各分野に関する全体的な動向と(5)の分野に関する少し詳しい報告をする.(1)Color Hard Copy(2/75件/13%)近年のカラーDTPの普及を反映してか, Device Independent Color Imagingが新たに一つのセッションとして開催され, 28件の発表が行われた.CIE L^*a^*b^*表色系の問題点とそれを解決した新しい表色系に関する招待講演が4件あった.(2)Image Capture and Systems(2/50件/12%)CCDカメラに関する発表が19件と非常に多かった.今年から新設された画像認識とシステムに関するセッションでは, この他に顕微鏡画像の認識の発表が4件あった.(3)Displays(3/101件/15%)フラットパネルディスプレイに関するセッションが新設され, アクティブマトリックス液晶ディスプレイに関する発表などが行われた.(4)Visualization & Virtual Systems(4/115件/8%)バーチャルリアリティとビュジュアライゼーションに関するセッションが各々新設された.ステレオスコープに関するセッションでは, ATRと名古屋大学から発表された複数の観察者に対応可能な立体映像システムが, 特に聴衆の関心を集めていた.(5)Image Processing(7/237件/4%)3次元顕微鏡映像処理に関するセッションと静止画, 動画の符号化(圧縮)方式に関するセッションが新設された.動画像認識の分野では, 軍事関係の発表が注目を集あていた.(6)Video and Computer Integration(2/77件/6%)今年から新設された分野である.昨年11月, 現行放送方式およびHDTVレベルの動画を圧縮伸長するための国際標準MPEG2がほぼまとまったのを反映してか, MPEG方式による圧縮動画データの取り扱いを意識した発表が目についた.中でも, 昨年10月にMPEG2のリアルタイムエンコーダ初の商品化を発表した米C-Cube社の発表「MPEG1 and MPEG2 VIDEO」は, 会場に入場できない人がでるほどの盛況ぶりであった.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1994-05-20
著者
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鈴木 偉元
NTTヒューマンインタフェース研究所
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坂本 弘章
NTTヒューマンインタフェース研究所
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鈴木 偉元
Nttドコモ(株)マルチメディア研究所:日本電信電話株式会社 Nttヒューマンインタフェース研究所
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