インターネットにおけるリアルタイム通信のための冗長パケット挿入アルゴリズムに関する検討(画像符号化・通信・ストリーム技術および一般)

概要

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本稿では、インターネット上でのリアルタイム通信におけるパケットロスを最小にする目的で、フィードバック制御を用いた冗長パケット挿入アルゴリズムについて提案している。このアルゴリズムでは、ある時点で送信されるパケットのための冗長分データが後に送信されるパケットに添付される方式をとり、その冗長分データは通常のデータよりも低いレートでエンコードされる。しかし、従来のこの方式では冗長度が上がるにつれ、QoS及び信頼性が向上する反面、有効な帯域を確保できなくなる。提案方式ではネットワークからのフィードバックに基づいて適当なCombination Valueに従い、挿入する冗長データブロックを制御する。パケットロス率はアプリケーションによって高い場合(8%以内)と低い場合(4%以内)に制御することを目的としており、提案方式を用いた場合のQoSの改善は、単純なM/M/1/Kキューを用いたパケットロスモデルに関して、数学的に、あるいは計算機シミュレーションを行うことによって示されている。
社団法人映像情報メディア学会の論文
2002-12-16