ジルコノセン錯体を用いた新規炭素-炭素結合形成反応の開発
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
炭素-炭素結合形成反応は,有機合成化学の中で古くから中心的な役割を担っており,従来よりそのための反応,活性種の開発は重要な命題と位置づけられている.とりわけ近年,医薬品などを指向した有機化合物の効率的な合成を行うために,多段階反応を短縮するような,さらに種々の選択性の向上を目的とした新規反応,活性種の開発が盛んに行われている.これらを遂行するために,様々な有機金属化合物がそれぞれの金属の特性に基づき調製され,有用な新規反応の開発に大きく貢献している.そのような背景のもとに,筆者はジルコニウムに着目し,高い酸素親和性を利用した新規反応の開発について何度かの中断を経ながら約12年間に亘り研究してきた.この成果について今回,平成15年度日本薬学会奨励賞をいただいた.本稿では,筆者が今まで行ってきたジルコノセン錯体を用いた新規炭素一炭素結合形成反応の開発の概略について紹介させていただきたい.
- 公益社団法人日本薬学会の論文
- 2003-11-01
著者
関連論文
- P-16 抗生物質プラテンシマイシンの形式的全合成(ポスター発表の部)
- 薬系院生大いに語る
- 18 Tricycloclavuloneの全合成(口頭発表の部)
- γ, γ-ジアルコキシアリルジルコニウム種を用いた炭素-炭素結合形成反応の開発
- ジルコノセン錯体を用いた炭素一炭素結合形成反応の新展開
- ジルコノセン錯体を用いた新規炭素-炭素結合形成反応の開発