南西諸島産グンバイムシ追記(日米科学協力研究 : 太平洋地域の昆虫類の地理的分布と生態)
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概要
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第3次調査隊によつて採集されたグンバイムシと素木得一博士が南西諸島の害虫調査中に採集されたグンバイムシの計4属8種を本報文に記録した.後の材料は長谷川仁技師の御厚意によつて調査することができた.2新種のうち1は奄美大島産のStephanitis shirakii Miyamotoシラキグンバイ, 他は石垣島からのPhysatocheila miyatakei Miyamotoミヤタケグンバイである.Physatocheilaチャイログンバイ属は本州中部以北と北海道から2種知られていたが南西諸島からは始めての記録で, またStephanitis aperta Horvathタブグンバイは四国・九州から宮古島にかけ稀ではないが沖繩本島からは新記録である.St. hiurai takaranis Takeyaタカラグンバイは原種ヒウラグンバイの倭小型と考えられるにいたつたので後者の異名として取扱つた.なおEteoneus yasumatsui Takeyaヤスマツグンバイ(ハクサンボク?)とPerissonemia occasa Drakeヒゲナガグンバイ(ナタオレノキ?)との寄主植物が, 樹種は正確でないが, 宮武頼夫氏によつて観察された.
- 日本昆虫学会の論文
- 1964-11-20