Ca系に重点を置いた運動ニューロンモデルの構成(脳・ヒューマンモデリング1, 脳・ヒューマンモデリング, 一般)
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概要
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Ca依存性Kコンダクタンス(AHPコンダクタンス)に関する最近の知見に基づいて運動ニューロンのモデルを構成し, 実験的に得られている注入電流と発火頻度の関係(f-I curve)を再現できるかどうかを検討した.モデルには, Na, Kコンダクタンスに加えて, Caコンダクタンスと細胞内Ca系(拡散, バッファリング, ポンプによる排出)を含めた.数値実験の結果, モデルは3つの直線的なセグメント(第1, 第2, 第3レンジ)からなるf-I curveを再現できることが分かった.AHPコンダクタンスの挙動は第2レンジでは振幅が小さくなるものの第1レンジと同様であった.また, AHPコンダクタンスの大きさの平均値は発火頻度に応じて変化し, 第1レンジと第2レンジの境界で最大となった.AHPコンダクタンスを除いた場合にf-I curveに生じる変化に基づいて, f-I curveが屈曲する原因について論じた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-10-10
著者
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