バッファ・オーバフロー検出を目的としたセキュア・キャッシュの性能/消費電力解析(回路技術(一般, 超高速・低電力・高機能を目指した新アーキテクチャ))
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
我々はこれまでに, 多くのコンピュータ・ウィルスが活用するバッファ・オーバフロー攻撃をハードウェア・レベルで検出するセキュア・キャッシュを提案してきた.本手法では, キャッシュ・メモリが本来有する冗長性を活用し, 攻撃対象となる関数戻りアドレスのコピーを作成する.この戻りアドレスがスタック領域よりポップされる際, 事前に作成したコピーと比較することで動的にバッファ・オーバフロー攻撃を検出できる.セキュア・キャッシュの安全性, 性能, ならびに, 消費電力は, プロセッサの命令実行方式ならびにプログラム実行の振舞いに大きく依存する.そこで本稿では, 異なるプロセッサ構成を前提とし, セキュア・キャッシュの有効性を評価した.その結果, アウト・オブ・オーダ命令発行方式のプロセッサと比較して, インオーダ発行方式の方が高い安全性を達成できることが分かった.その場合, 約99.5%の戻りアドレス・ロードに関して攻撃を検出可能である.また, その際のキャッシュ消費エネルギー・オーバヘッドは約23%であった.
- 2005-12-08
著者
関連論文
- バッファ・オーバフロー検出を目的としたセキュア・キャッシュの性能/消費電力解析(回路技術(一般, 超高速・低電力・高機能を目指した新アーキテクチャ))
- 常活性ラインに基づく高性能/低リーク・キャッシュの消費エネルギー評価(回路技術(一般, 超高速・低電力・高機能を目指した新アーキテクチャ))