1-1 進行肺癌の臨床における呼吸器インターベンションの役割(<特集>第28回日本呼吸器内視鏡学会総会)

概要

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目的.進行肺癌に対してレーザー, ステント治療などの呼吸器インターベンションを行った症例を解析することにより, 進行肺癌患者の臨床における呼吸器インターベンションの果たす役割を明らかにし, 適応決定などを含む本法のあり方を検討する.方法.当院においてレーザー, ステント治療などの呼吸器インターベンションを実施した症例の背景, 実施した処置, 後治療などの因子が予後に与える影響を解析した.ステント留置肺癌症例を, 気道狭窄症状発症群と, 経過中気道狭窄群に大別して, ステント留置が肺癌患者の予後の質と量に対して持つインパクトの評価を試みた.成績.ステント留置後の予後を左右する因子としては, ステント留置後のperformance status(PS)とステント留置後の肺癌に対する治療の有無, 効果が有意であった.ステント留置肺癌症例の解析では, 肺癌患者のステント治療は, 比較的早期の呼吸困難改善, 離床を可能とし, 過半数の患者で家庭生活, 社会生活への復帰を一定期間可能としていた.結論.進行肺癌患者における呼吸器インターベンションは, 予後因子, 本法により得られる成果などを十分に念頭に置き, 集学的治療の一手段の位置づけで適応決定, 適切な処置が行われることが重要であると考える.
日本呼吸器内視鏡学会の論文
2005-12-25

1-1 進行肺癌の臨床における呼吸器インターベンションの役割(<特集>第28回日本呼吸器内視鏡学会総会)

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