抗ヒト膵アミラーゼモノクロナール抗体の作製とenzyme immunoassay による血清膵型アミラーゼ値測定
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概要
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抗ヒト膵型アミラーゼ(P-amylase) モノクローナル抗体はヒトP-amylaseに対して極めて特異的に結合し,P-amylaseの主分画だけでなくすべての亜分画に結合した。本モノクローナル抗体を用いたenzyme immunoassay (EIA)法で求めたP-amylaseの免疫活性と電気泳動法で求めたP-amylaseの酵素活性は,高い相関性を示した。EIA法による健常成人247名の血清P-amylase値は,92.1±24.3ng/ml (mean±SD)であった。血清P-amylase値は急性膵炎患者では全例高値を示したのに対し,石灰化膵炎患者では有意に低値であった。非膵疾患では慢性腎不全で血清P-amylase値は高値を示し,インスリン依存性糖尿病では低値を示した。本EIA法は急性膵炎の診断や膵外分泌機能低下の判定に有用であった。
- 神戸大学の論文
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