133. 冠動脈バイ・プレーン撮影におけるプロジェクションの検討(撮影技術-シネ・撮影技術他)

概要

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狭窄好発部位、臨床で多用される撮影ポジションとその描出能および冠動脈ファントムによる基礎実験等より、冠動脈バイ・プレーン撮影時の最適撮影ポジショニングについて検討した。臨床では、今回われわれが提案する組み合わせを『基本パターン』とし、これらに対し各撮影角度(RAO.LAO.Cra., Cau.)を適宜変化させれば良い。この場合、高画質のテスト・インジェクション像がリアルタイムに記録・再生可能なハイ・パルスやスーパ・パルス透視、デジタル画像処理システム等が有用となる。この『基本パターン』は、単に診断を目的とした冠動脈造影にとどまらず、最近その普及と進歩が著しいPTCA等の治療を目的としたIVR手技を安全・確実に、しかも迅速に施行する上でも応用可能と考えている。また、これらは、現在国内で使用されている各社循環器X線検査システムのいずれについても適用可能であり、さらにオート・プロジェクションや2方向アーム干渉防止機構等の活用により冠動脈バイ・プレーン撮影のルーチン化も可能となる。
公益社団法人日本放射線技術学会の論文
1994-02-01