513. 超迅速現像処理システムの有用性ならびに問題点(画像技術-5 迅速自動現像機)

概要

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1.迅速処理システムの導入により撮影結果の早期確認や患者待時間の短縮など、迅速化が達成できた。2.しかし、胸腹部チェンジャーなど一度に大量処理を行う場合には迅速性はあまり実感できなかった。3.迅速処理性能は周辺搬送機器の性能や接合方式に大きく影響され、現像機本体の性能だけでは達成できない。また、迅速性能と大量処理能力とは同一のものではないことを再認識した。4.CEPROSにおいてハロゲン化銀の形状が球状構造である感光材料に顕著な低感度化と軟調化が現われた。また、処理液交換試験において特にCEPROS用定着液との適合性が低いことが確認された。5.粒子形状の違いによる潜像形成の強固さや現像進行速度の違い、あるいは膨潤や硬膜の程度と現像定着作用との関係など原因となりえる可能性を幾つか見出せたが、確証については今後の課題としたい。6.新しい機器の開発にともない、感光材料の種類によっては写真特性における適合性が異なってきたということをわれわれユーザーは十分に認識すべきである。このような現象は先進機器開発の代償であるかもしれないが、願わくば感光材料選択の自由度が制限されないような方向での機器開発を望みたい。
社団法人日本放射線技術学会の論文
1992-08-01

513. 超迅速現像処理システムの有用性ならびに問題点(画像技術-5 迅速自動現像機)

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