131. 大容量 5MHU X 線管による長尺 CT スキャンの試み(高速連続 CT-2 3-D 臨床応用)

概要

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1, 5MHU X線管の導入で大電流が必要な腹部、特に骨盤部から下肢部におけるアーチファクトは軽減し、良好なAxial像が得られ、閾値の設定が容易になった。2, 広範囲のスキャンでは撮影時間が長く、データ未収集領域も存在し、血管の走行をイメージごとに追わなければならなかったコンベンショナルスキャンに比べ、長尺ボリュームスキャンは短時間で撮影が終了し、しかも撮影範囲内にはデータ未収集領域が存在しない。また、再構成ピッチの選択によりAxial像からは微小病変が見つけられ、さらに3次元画像、MPR像を作成することにより、広範囲の情報がひとめで見れるため診断に大きく役立つ撮影法である。3.長尺ボリュームスキャンで得られたデータから3次元画像を作成するには適応が体軸方向に走っている主要な血管に限られてくるが、正しい閾値の選択により、直径2mm程度までの広範囲の血管像がひとめで観察できるため、胸腹部大動脈瘤やASO、Burger病等、血管の病変などには最適で、多方向からの観察も容易なことから血管撮影に比べ解像力は劣るが、3DCT-Angiographyとしても有用であると考える。特に、下肢動脈においてはCTでの造影検査のFirst Choiceが可能となり、血管造影前のスクリーニング検査として有用である。
社団法人日本放射線技術学会の論文
1993-08-01

131. 大容量 5MHU X 線管による長尺 CT スキャンの試み(高速連続 CT-2 3-D 臨床応用)

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