113. デジタルシンチカメラの性能管理(RI-5 管理・その他)

概要

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エネルギーと直線性補正機能を有するデジタルシンチカメラの視野均一性は、エネルギーと直線性補正データ(以下補正データ)の収集を行わないと経時的に劣化することは、44回総会で報告したとおり約11週〜13週を越えるとメーカー仕様の5%を越え、その後も経時的に劣化する。(図1)しかし、定期点検時に補正データを収集することにより視野均一性は3%台になる。また、定期点検時に、補正データを収集後に測定した視野均一性(CFOV)は、平均3.7±0.4%(3.8±0.4%)、定期点検より4週後では、4.2±0.5%(4.2±0.8%)、8週後4.5±0.7%(4.2±0.8%)、12週後4.5±0.6%(4.3±0.8%)、定期点検前4.8±0.6%(4.5±0.9%)と劣化する。(図6.7)()内はDET 2設置後の視野均一性の経年変化は、4.2±0.4%〜4.4±0.4%(3.9±0.4〜4.1±0.4%)で、ほぼメーカ仕様を満足していることが分かる。(図2〜5)今回、エネルギーと直線性補正機能を有するデジタルシンチカメラの性能変化を視野均一性について検討した結果、約11週〜13週を越えない期間毎に定期点検を行い補正データの収集を行うことにより、本装置は設置時の性能を保持していることが確認できた。
公益社団法人日本放射線技術学会の論文
1991-08-01