溶接変形予測モデルの開発(<特集I>溶接技術の高度化による高効率・高信頼性溶接技術の開発)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大小を問わず,溶接構造物では,溶接変形は不可避であり,製品の寸法精度確保や工作上の問題となるため,溶接変形の定量的予測と制御は,多くの製造業において重要な課題となっている.一方,近年における計算機および数値解析技術の進歩は,溶接変形の理論的予測を可能にしつつある.しかし,(1)計算時間がかかり過ぎる,(2)溶接問題のモデル化に関する情報やノウハウが不足している,(3)解析対象が小型で単純な物に限られる,などの点が障害となり,溶接変形の予測に数値シミュレーションが広く採用されるには至っていない.そこで,"溶接技術の高度化による高効率・高信頼性溶接技術の開発"プロジェクト内に設置された溶接変形予測WGでは,図1に示されるように,(1)高速・高精度溶接熱弾塑性現象解析法の開発,(2)物理,幾何,熱源,材料,積層,境界条件,評価等から構成される溶接力学モデルの構築,(3)大型構造物の変形予測のための弾性FEMの開発を進めており,以下では,大型構造物の溶接変形予測を中心に,溶接高温割れのシミュレーションも含め,その成果の一部を紹介する.
- 社団法人溶接学会の論文
- 2003-09-05
著者
関連論文
- ブロック搭載における船体の縦反り変形予測法の開発
- 343 線状加熱による板曲げ加工のための固有変形に及ぼす諸因子の影響(溶接変形・残留応力(I),平成20年度秋季全国大会)
- 416 溶接における力学現象のFEM解析高速化のための反復サブストラクチャー法(変形と応力(II))
- 256 残留応力の評価に基づく限界加熱幅 : パイプ突合わせ継手に対する局部後熱処理-第4報)
- 線状加熱における固有変形の逆解析による同定
- 409 線状加熱による厚板の曲げ加工シミュレーション(溶接変形(I),平成18年度春季全国大会)
- 355 溶接変形推定のための固有ひずみデータベースの拡充(溶接変形(IV))
- 354 桁およびパイプ構造を対象とした溶接変形の計測と予測(溶接変形(IV))
- 溶接変形予測モデルの開発(溶接技術の高度化による高効率・高信頼性溶接技術の開発)
- IV-2 溶接変形及び残留応力評価(IV 継手性能の評価)(日本における溶接の展望(2002-1〜12))