カンシャコバネナガカメムシ Cavelerius saccharivorus (OKAJIMA) (半翅目, ナガカメムシ科)の個体群動態に関する研究 : 第 2 報長翅型の出現に対する温度, 日長および密度の影響
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概要
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カンシャコバネナガカメムシCavelerius saccharivorus (OKAJIMA)の長翅型出現におよぼす個体群密度, 温度, 日長の影響について調査した結果, 次のことが判明した.1.室内実験では20℃において, 長日(18L 6D), 高密度(30頭)を組み合わせた場合にのみわずかに長翅型が出現した(雌で10%, 雄で2%)が, その他の区では全く出現しなかった.2.30℃の場合は, 長日区においては密度に関係なく雌で50∿56%, 雄で11∿46%の個体数割合で長翅型が出現し, 12L 12D区においても, 密度10, 30頭区で長翅型が出現したが, 短日区(6L 18D)においては全く出現しなかった.3.野外実験では, 低温・短日季には長翅型は全く出現せず, 高温・長日季において, 密度が高くなるにつれて雌雄ともに長翅型率が増加した。4.これらのことから, 長翅型出現には, 高温, 長日の条件がもっとも重要であり, これらの条件が充たされた上に高密度であれば出現率が高まるものと推察された.
- 1981-06-25
著者
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