加入者線路容量測定方法に関する一考察
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概要
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通信網の光ファイバ化に伴いアナログ加入者を遠隔で収容する加入者インタフェース装置の小型化が必要とされている。同装置に搭載される加入者線路試験装置では、アナログ加入者線路の正常性確認を目的とし、加入者線路容量測定を行なっている。本稿では試験装置の小型化、測定時間の高速化に対して有効な測定の一方法について報告する。従来測定では、定電圧で加入者線路を充電した後、試験装置内の基準容量に電荷を放電し、その時の基準容量の電圧を測定する事によって得られる電荷移動量で加入者線路容量を算出していた。そのため、試験装置は基準容量を必要とする。又、高精度の測定を実施するためには、高精度の定電圧源により加入者線路を十分に充電した後、高精度の基準電荷容量に放電を行なう必要があるため、装置小型化、測定高速化を困難としている。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-08-13