広視野角LCD
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概要
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液晶ディスプレイ(LCD)特に薄膜トランジスター(TFT)駆動を用いたツイスティッドネマチック(TN)モードのLCDは、小型、軽重、低消費電力、フルカラーといった優れた性能を有し、CRTを置き換えたいという期待が強まっている。しかしながら、TNモードを用いたLCDは、視野角が狭いという欠点を有しており、この欠点は、大画面化が進めば進むほど顕著になってくる。図1(左)に、液晶のモデル図と8階調の表示を行った場合の透過光量の上下角度依存性をシミュレーションした結果を示す。液晶分子が細長い形をしているため、光学特性が上下方向に非対称となり、見る角度を変えると階調間で明るさの逆転が起こり、画面を下方向から見るとあたかも写真のネガのように見えてしまう。すでに確立されたTNモードTFT-LCDの製造工程を大幅に変えることなく、視野角の拡大を図ろうと多くの方式が提案されている。具体的には、(1)補償フィルムによる方法、(2)容量分割による方法、(3)ベンドモードを利用する方法、(4)横方向電界を用いる方法(In-Plane Switching)、(5)画素を複数の配向方向の異なる領域に分ける(画素分割)方法などである。これらの方式のモデル図を図2に示す。この報告では、これらの方式について概観し、画素分割方式について詳しく述べる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-09-18
著者
-
鈴木 成嘉
日本電気(株)NECエレクトロンデバイス電子コンポーネント開発本部
-
住吉 研
日本電気(株)機能エレクトロニクス研究所ディスプレイデバイス研究部
-
住吉 研
日本電気(株) 機能デバイス研
-
住吉 研
日本電気(株)機能エレクトロニクス研究所
-
鈴木 照晃
Nec 機能デ研
-
鈴木 照晃
日本電気(株)機能エレクトロニクス研究所
-
鈴木 成嘉
NEC カラー液晶(事)
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