薄膜磁気記録媒体の記録感度に磁気粘性が及ぼす影響
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概要
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磁気ディスク装置において高密度記録向け媒体を開発するには、ビット面積の徴小化に対応して、磁性膜中結晶粒の孤立・微細化が必要となる。しかし、磁性粒子が徴細化すると、磁気特性における熱揺らぎの影響が大きくなり、高温になる程、あるいは磁界印加時間が長くなる程、熱揺らぎに起因する磁化反転が起きやすくなる。この結果、磁界印加時間が長くなる程磁化がゼロになる磁界(保磁力)の値は小さくなる。この現象は磁気粘性と呼ばれこれまでに熱揺らぎの大小を表わす揺らぎ場が大きい媒体程、媒体ノイズが小さいこと等を明らかにしている。今回は、磁気粘性が媒体磁気特'性と記録感度との対応に及ぼす影響について、記録再生実験により検討したので報告する。
- 1996-09-18
著者
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