CTDデータ処理の新手法 : 電気伝導度で水温を補正する方法
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概要
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海水の電気伝導度の変動は水温変動に非常に敏感であることを利用して, 水温を電気伝導度を用いて補正し, 両者の変動特性をほぼ完全に合わせる新しい手法 (Temperature-Conductivity Combined method, TCC法) を考案した。TCC法では水温と電気伝導度の大まかな応答速度の差を見積もるだけで, CTDの降下速度には注意する必要がなく, 現実的で, 鉛直方向に高分解能の水温, 塩分データが得られることが分かった。新たに推定された水温値から算出される塩分, 密度のプロファイルではスパイクは大幅に抑えられ, 密度の逆転もあまり見られなかった。さらに, TCC法で得られた各要素の変動の周波数特性は低周波から高周波まで非常によく一致してることが分かった。
- 日本海洋学会の論文
- 2001-07-05
著者
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