高精細映像品質の心理要因分析
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概要
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マルチメディア時代のサービスの一つとして、広帯域ISDN(B-ISDN)を利用した高精細映像通信サービスが考えられている。この通信サービスの品質がどの程度満足されるものかを把握できるようにするためには、高精細映像の品質評価法を確立する必要がある。高精細映像は、従来方式(NTSC,PALなど)の映像に比較して、物理的に解像度が高いというだけでなく、心理的に質感・素材感など高次の心理レベルの情報を再現できるという特徴を持っている。したがって、映像の物理的要因(解像度、階調、色調、雑音やひずみ)の評価だけでなく、高精細映像から受ける印象を考恵した評価もできるような評価法について検討した。本検討では、上記課題の第一ステップとして、まず、高精細映像品質の定義をより明確にするために、静止映像を対象として、高精細映像から受ける心理要因を、心理実験と主成分分析により明らかにする。また、主成分分析から得られる寄与率を調べることにより、伝送劣化により影響されやすい心理要因の種類について調べる。さらに、今回対象とした映像だけでなく、一般に任意の映像を対象に、心理要因の大きさを物理量から判断できるようにするため、心理要因と対応のよい物理量について検討する。
- 1994-09-26
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