EPEレーザの光周波数可変範囲拡大の検討
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概要
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光FDMネットワークでは、光周波数を高速かつ広範囲に可変できる光源が必須となる。このような光周波数可変光源として、我々はERE(Enhanced Plasma Effect)光周波数可変DFBレーザを提案している。EPEレーザは厚い光導波層をキャリア蓄積層として設けたMQWレーザである。キャリア輸送効果によって厚いキャリア蓄積層のキャリア密度変化が大きくなる。EPEレーザでは、速い応答であるプラズマ効果によるブルー周波数シフトが遅い応答である熱効果によるレッド周波数シフトよりも大きくなる。これにより、従来の,DFBレーザで問題となっていた熱周波数ドリフトを効果的に抑圧できることを既に検証している。キャリア蓄積層の厚さ600nmのEPEレーザで熱周波数ドリフトを1/10に低減し、立上がり時間5ns以下の高速な光周波数可変を実験で確認した。今回は、EPEレーザを使う事で広範囲の連続光周波数可変が可能である事を理論的に示す。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-09-26