通信網による不特定多数へのデータ配信システムの実現

概要

論文の詳細を見る
近年、放送網におけるデータ配信サービスが新しい情報提供の手段として注目を浴びている。例えば、FM東京系列の「見えるラジオ」やJ-WAVE肥の「アラジン」では、番組に関連した情報の他、天気予報や交通情報などを多くのユーザヘ伝達する路として利用されている。また、本年4月に開始した「VICS」でも交通渋滞に関するより詳細な情報を中心に広く情報を提供している。一方、通信網でも会員制の情報提供業者が幾つも存在するようになり、情報の送受信が活発に行われている。ところが、この形態のサービスは、会員毎に異なる情報を送受信する場合には有効であるが、ニュースや交通情報など放送メディアに見られる広域性のある情報を多くのユーザに一斉に配信するには限界があり、経済的な面からも実現は困難である。我々は、このように広域性のある情報(データ)を不特定多数のユーザに配信するシステムを通信網において実現し、新たなサービスを創造すること目指している。今回実現したシステムは、新たに受信装置を購入しなくても良いように、パソコン通信ができる環境であれば即座にデータを受信できるように構成し、放送網に比べてより多くのユーザを獲得できるように考慮した。本報告では、このシステムの具体的な構成について述べる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-09-18

通信網による不特定多数へのデータ配信システムの実現

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク