フレームリレーサービスにおける回線トラヒック管理に関する一考察
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概要
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フレームリレー(FR)サービスでは、回線等の網リソースに余裕があれば最大限に多くの情報転送ができるしくみを実装している。すなわち、フレーム転送に関してアクセス速度とは別に加入者に対して責任を持たなければならないスループット(CIR:認定情報速度、コネクション単位に設定)を予め取り決めその品質を保証するとともに空きリソースがあれば、CIRを越えた通信も許容することにより網リソースの有効利用を計っている。このしくみにより、バースト性の高いトラヒック特性を有する通信に対しても経済的なサービスを提供できる。ところが、例えば、必要な中継回線容量を評価するに際し、1)該当回線を共有しているコネクションCIRの積み上げ値を用いる、2)該当回線の総トラヒック量(CIR超過比等の内訳までは考慮せず)の観測値を用いる、等では必要以上の容量を見積ることになり不経済なNW運用になる可能性がある。なぜなら、1)は多重化利得を考慮していない、2)CIRを越えた通信にも容量を割り当てることになり不経済である、からである。本稿では、この問題を解決するために、回線を効率的に運用でき、かつ加入者のCIR以下のレートでの通信に対しては、一定の品質を満たすような回線容量の管理法を検討する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-09-18
著者
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