動径基底関数1/(1+cosh x)を表現するニューロ素子
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概要
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動径基底関数ネットワークの基底関数には、多くの場合、ガウス関数が利用される。ガウス関数の中心値や半値幅は、データの分布や分散に対応するので、ネットワークが表現する関係を理解しやすい。また、データの分布、分散に関する先見知識を実装しやすい、という長所もある。しかしながら、ハードウエア化、特に、アナログ回路による実現という点から考えると、ガウス関数は、便利な関数とは言えない。最近、著者らは、ガウス関数と同じクラスに属する1/(1+cosh‖x-t‖)を基底関数として、動径基底関数ネットワークを構成できることを示した。tは中心値、‖・‖はweighted normであるから、ガウス関数と同様、データの分布、分散に関する情報を反映する。この基底関数の顕著な特徴は、バイポーラ素子を用いた解析的表現が可能な点にある。本報告の目的は、簡単なアナログ回路により1/(1+cosh x)が再現されることを示すことである。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-09-18
著者
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