偽記憶のない連想記憶システムのアニーリングによる改良
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概要
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連想記憶はニューラルネットワークの重要な応用の一つである.通常,記憶するパターンが安定平衡点となるようにネットワークを構成し,ネットワークのダイナミクスを利用して実現している.しかし,パターンを記憶する時に,記憶パターン以外にも安定平衡点を生じる場合がある.このようなパターンを偽記憶と呼ぶ.偽記憶の存在は連想記憶システムにおいては重要な問題である.また,別の問題として,記億パターンのもつ引き込み領域も重要である.本論文では,偽記憶のない連想記憶システムとして,ニューロンにヒステリシスニューロン,結合行列として一般化逆行列を用いた連想記憶システムを考える.そのシステムに対し,記憶パターンの引き込み領域を大きくするための方法としてアニーリングを行なうことを提案し,その効果を実験的に示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-09-18
著者
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