フィードバック付き階層形ニューラルネットワークによる多価関数近似
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
階層形ニューラルネット(階層形NN)において、ニューロンの反応を非線形関数とみなすことにより、関数近似モデルとして利用できる。結合係数を決定するために、誤差訂正学習法の一種であるバックブロパゲーション(BP)学習が利用できる。しかし、階層形NNの入出力の関係では、1入力1出力が原則であるため、1入力に対して複数の出力が存在する多価関数を近似することは、一般的に難しい。一方、カタストロフィックな飛び移り現象の予測、ヒステリシスの現象の予測等、多価関数近似の応用は、情報処理分野にとどまらず、構造解析、流体解析等の分野でも期待されている。志沢は多価正則化理論によって、任意の多価関数が、RBFを用いた階層形NNで近似できることを証明し、透明視問題に適用した。しかしながら、多価関数問題を多項方程式問題に置き換えているため、ネットワークが多層力へのフィードバック構造をネットワークに付加することで、3層の比較的単純な階層形NNで、多価関数を近似できることを示した。本稿では、多価度を増やした関数の近似結果から、引き込み条件における微分係数と補助データの関係について検討する。
- 1996-09-18
著者
関連論文
- 多価関数を近似するフィードバック付き階層形ニューラルネットワーク
- 相互結合形NNを用いた形状パターン認識
- 多段差分形カウンタープロパゲーションニューラルネットワーク
- フィードバック付き階層形ニューラルネットワークによる多価関数近似
- 不等号条件を考慮した相互結合形NNによる対応付は形状認識
- 相互結合形NNによる多重認識処理の実現--不等号条件を考慮した相互結合形NNによる対応付け形状認識
- 非零対角成分をもつ相互結合形ニューラルネットワークの収束性の解析
- フィードバック付き階層形NNによる不連続関数近似
- 相互結合形NNの最安定解をTSPの最適解に一致させる為のコスト関数置換え方式の改善
- 多価関数を実現するフィードバック付き階層形ニューラルネットワーク
- 相互結合形ニューラルネットによる形状認識モデル
- 結合行列の固有値に基づく自己フィードバックループを持つ相互結合形ニューラルネットワークの収束性の解析
- 偽記憶のない連想記憶システムのアニーリングによる改良
- 階層形NNにおける疑似データを用いる追加学習法によるパターン分類