マイクロ波電磁界シミュレータに対する規範問題の効果に関する検討

概要

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最近の製品開発においては、従来の実験・試作解析に代わり、コンピュータを用いたいわゆる仮想実験・仮想試作技術が注目されている。計算機ネットワーク上でのイントラネット活用などのインフラ構築や、計算科学あるいは計算工学を実際の商品開発に応用する研究が盛んである。しかしながら、シミュレーション技術を駆使した最適設計や自動設計を実現するためには課題も多い。マイクロ波のシミュレータも最近では様々な機関で開発されたり、市販されるようになってきた。ところが、一つのプログラムでどのような種類の問題も解析できる訳でなく、それぞれのソフトウエアについて、解析手法、計算時間、計算機容量、解析精度などの比較を行い、それらの特徴を明確にしたうえで有効活用することが必要である。本文では、最近の学会活動等での規範問題を用いた電磁界解析ソフトウエアの比較検討活動について紹介する。そして今後マイクロ波デバイスの仮想試作・仮想製造を実現するためのシミュレータに要求される課題と規範問題について検討する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-09-18